【お仕事解説】ピッキング作業とは？～その仕事内容を詳しく解説！～

工場や倉庫の仕事を探していると、仕事内容に「ピッキング」とあるものをよく見かけると思います。
検品や梱包へとつながる大切な仕事ですが、その仕事の経験がない方にとって、
ピッキングがどのようなものなのかピンとこない人が多いかと思います。
この記事では、ピッキング作業の詳しい仕事内容や特徴、どんな人が向いているかについて
解説していきたいと思います。

ピッキング作業とは？

ピッキング作業は「拾いあげる」「拾い集める」などの意味がある「ピックアップ」を語源としております。
工場や倉庫などで、あらかじめ用意された伝票や指示書に従い、製品を拾い集める（ピックアップする）作業になります。
取り扱う製品は工場で使われる小さな部品から、物流倉庫で取り扱っている大きな商品までさまざまあります。

基本的には伝票を読んで商品を集めるというシンプルな作業のため、資格や経験などが必要なく、
性別、年令問わずさまざまな人が働いています。
ただし高いところや重量物を取り扱うところでは、リフト免許が必要な場合もあります。

ピッキング作業には大きく分けて「摘み取り方式」と「種まき方式」の2種類があります。

①摘み取り方式

摘み取り方式は、個別のオーダー（発送先）ごとに、複数の製品を指定された数だけピッキングする方法で、
「シングルピッキング」とも呼ばれます。
この方式は伝票や指示書をもとにカートやけん引車を移動させ、商品のある棚まで行きピッキングしていきます。
製品の種類が多い場合によく用いられる方法です。

②種まき方式

種まき方式は別名「トータルピッキング」と呼ばれ、複数のオーダー（発送先）の商品をまとめてピックアップし、
仕分け場で出荷別に仕分けする方法になります。
オーダーの数より商品の種類が少ない場合に用いられます。

また上記の方式をデジタル表示機やバーコードリーダーを使用して行う「デジタルピッキング」という方法もあります。
作業をシステム化することによって作業ミスを防ぎ、作業が効率的に行えるようになります。

ピッキングの仕事の特徴

ピッキングの作業の方法について解説してきましたが、このお仕事にはどのような特徴があるでしょうか？

ピッキングは専門知識や高度なスキルや経験が必要がないので、未経験者でも問題ありません。
作業の方法や機器などの使用方法、製品の種類や配置さえ覚えればすぐに仕事ができます。
基本的には同じような作業の繰り返しになりますので、覚えるのにさほど時間はかかりません。

また工場や倉庫内を動き回ったり、商品を運んだりと、適度に運動ができるので、
工場などでずっと動かず作業をしたり、事務職でずっと椅子に座って仕事をするのに比べて、
健康的に仕事ができるのが特徴です。（腰痛にもなりにくいです。）

ピッキング作業はさまざまな業種で行われている仕事です。
業種によって製品の重さは多種多様で、飲料メーカーなど重い商品を取り扱う業種から、
日用品や雑貨、アパレルメーカーなど軽い商品を取り扱う業種までさまざまです。
また同じ工場でも軽い部品しか取り扱わない工場もあれば、大きな部品を取り扱う工場もあります。
どのような業種で、どのような製品を取り扱うかについては事前に確認するようにしましょう。

どんな人がピッキング作業に向いている？

それではどのような人がピッキングの仕事に向いているのでしょうか？

ピッキングは伝票を確認しながら、該当の商品を正確に集めていくことが求められます。
ですが同じ作業の繰り返しになるため、集中力が切れて間違った商品をピックアップしてしまったりすることもあります。
また限られた時間で作業を行う必要があるため、時間内に終わらせようと焦ってミスをすることも考えられます。
そのため長時間集中力を持続させることができ、黙々と正確に作業をするのが得意な人がこの仕事に向いていると言えるでしょう。

また体力に自信があり、長時間ペースを落とさず動き回ることができる人も、この仕事に向いています。

また、棚や商品の位置を覚えたり、また工場では取り扱う部品が似たようなものが多いので、記憶力がある人もこの仕事に向いているといえます。

まとめ

ピッキング作業について詳しく解説していきましたが、いかがでしたでしょうか。
ピッキングの方式によっては歩き回ることが多く、また正確な作業が求められる仕事ですが、
高いスキルや知識が必要な作業ではなく、慣れればすぐに作業スピードも上がってきて、
正確に作業ができるようになりますのでご安心ください。
また工場や倉庫によって、作業環境やピッキングの方法が異なりますので、事前に確認してみましょう。